企業の不祥事対応責任の60%はCEOにある

評判を落とす原因を調査
経営責任者の退任の影響力を経営陣が軽視
パブリック・リレーションズ・コンサルティング会社のウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド * ( 本社:米国ニューヨーク ) は、調査会社の KRC リサーチ ** と共同で、「 Safeguarding ReputationTM ( レピュテーション防衛 ) 」注 1調査を行いました。その結果、企業に不祥事が発生し評判を落とす時、グローバル企業のエグゼクティブはその責任の 60 %は CEO にあるものと見なしていることが分かりました。この調査結果は、世界のどの地域を見ても共通していました。

評判損失におけるCEOの責任

出典: KRCリサーチとウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドの共同調査 Safeguarding ReputationTM より
注: ブラジルのエグゼクティブは全世界に含まれている。

ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドの調査では、不祥事発生後すみやかな対処を行えば CEO に対しての風当たりがそれ程強くないことも判明しました。調査対象となったエグゼクティブの大多数は、評判を落とす原因として、財務上の不正行為( 72 %)、非倫理的行動( 68 %)、エグゼクティブの不正行為( 64 %)、機密保護違反( 62 %)、環境破壊( 60 %)、衛生上や安全性に関するリコール( 60 %)などを挙げています。また、疑惑あるストックオプションのバックデイト、腐敗した経営、消費者の個人情報の流失、パイプラインの漏れ、サルモネラ菌や O-157 の問題など、メディアに幅広く報道されているにも関わらず根本的な解決を見ない、社会的問題も重要な要素として挙げられています。

「大変興味深いことに、評判を損なう多くの原因は企業自身にあることが多いという事です。財務上の不正行為、非倫理的行動、エグゼクティブの不正行為などは企業が確実に内部統制をし、管理してさえいれば防げる問題です。また、世界的規模で評判を損なうに従って、その原因となる問題を早期に発見できるシステムが企業には必要です。 FORTUNE 誌が選ぶグローバル企業上位 500 社の 33 %が 2005 年と比較して、評判が落ちたと感じています」とウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドのチーフ・レピュテーション・ストラテジストのレスリー・ゲインズ = ロスは述べています。

また、注意すべき点は、グローバル企業のエグゼクティブは、評判毀損に成りうる原因を軽視しているという点です。調査対象者の 3 割は CEO の高額な報酬、 web からの攻撃や悪質な噂の流布、エグゼクティブの離職など評判を傷つける原因をあまり重要なファクターと見ていません。もし早急に決断力をもって対応する準備が企業にないとすれば、オンラインのアクティビストや圧力団体への対応を見過ごし続けることになります。世界的にエグゼクティブは、企業トップの交代が及ぼす否定的な影響を軽視していることが、この調査で判明しました。

企業評判を大きく傷つける要因(「常に傷つける」「ほぼ傷つける」と回答した割合)

出典: KRCリサーチとウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドの共同調査 Safeguarding ReputationTM より
注: ブラジルのエグゼクティブは全世界に含まれている。


地域による違い
総体的に判断すると、アジアのエグゼクティブは北米のエグゼクティブと同様に、ヨーロッパのエグゼクティブと比較して企業の評判に対して余り敏感でありませんでした。(企業評判に甚大に影響を及ぼす要因に対して、ヨーロッパのエグゼクティブは「常に傷つける」または「ほぼ傷つける」という回答が大半でした。)

地域に関係無く、エグゼクティブは財務上の不正行為と非倫理的行動が企業評判を損なう要因と考えています。他の地域に比べ、アジアでは工場での事故や爆発に対して、北米では環境問題について、またヨーロッパでは 衛生上や安全性に関するリコールに対してそれぞれ 敏感でした。

地域別による企業評判を損なう要因トップ5(「常に傷つける」「ほぼ傷つける」と回答した割合)

出典: KRCリサーチとウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドの共同調査 Safeguarding ReputationTM より

ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド アジアパシフィック地域のプレジデントであるアンドリュー・パイリーは、「企業は評判を守る為の防衛対策を講じる必要があります。企業がどのように自社の評判を守り、回復させるか、という私たちの革新的な調査は、ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドが世界中のクライアントに提供しているレピュテーション・マネージメントというサービスの根幹にあるものです。当社は、今後も評判に損害を与える要因の早期発見と、損失からの確実な回復を望む企業のサポートを行なっていきたい」と述べています。

注 1 セーフガーディング・レピュテーションTM ( Safeguarding ReputationTM ) 
セーフガーディング・レピュテーションとは、ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドと提携している KRC リサーチが北米 、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、ブラジルの全 11 カ国の計 950 人のエグゼクティブを対象に行った調査です。 2006 年 7 月 20 日から 8 月 8 日の間に電話によるヒアリング形式で実施しました。サンプルエラーは ±3.2 %でした。

* ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドについて
ウェーバー・シャンドウィックは一般企業や政府関係機関などに、メディアリレーションズを含む包括的なPRコンサルティングサービスを提供する世界最大の会社です。当社はマーケティングPR、パブリック・アフェアーズ、コーポレート・コミュニケーション・コンサルティングにおけるリーディングカンパニーであり、意見広告やマーケットリサーチ、ビジュアルコミュニケーションに関するコンサルティングサービスも提供しています。詳細は www.webershandwick.com (日本法人:japan.webershandwick.com)をご参照下さい。 ウェーバー・シャンドウィックは、世界最大の広告とマーケティングサービスを提供するインターパブリックグループ(NYSE:IPG)に属しています。

**KRC リサーチについて
KRC リサーチは幅広い分野での調査サービスを提供するリサーチ会社です。ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドや他の IPG グループ会社と提携し、戦略的コミュニケーションリサーチ、プロダクト・コミュニケーションやコーポレート・コミュニケーション、パブリック・アフェアーズ、マーケティングに関するリサーチを提供しています。 KRC はサーベイ、フォーカスグループ、幹部インタビューなども含めたプライマリーリサーチを包括的に提供しています。詳細は www.krcresearch.com を参照ください。

レピュテーションRx(reputationRx)について
www.webershandwick.com/reputationRx
ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドの新しい reputationRx は、リーダーシップに関する調査報告、また、 CEO と企業のよりよいレピュテーションの構築と防衛手段についての成功事例とその分析を提供しています。レピュテーションの維持、管理、回復、 CEO の人事異動、企業の責任、 CEO からのコミュニケーション、企業レピュテーションについての戦略などのトピックを取り上げます。ビジネスシーンやレピュテーションに影響のある新しいニュースやトレンドは、継続的にアップデートされます。